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デグーの腓骨遠位端の骨折

浅香山
動物病院

 

デグーはデグー科に属する齧歯類で、デグー属またはその1種を指す。原産はチリの山脈地帯。



種的にはハムスターよりはモルモットの方が近い
食性は草食性。牧草、デグー専用混合フードまたはチンチラ・モルモット混合フード、体内でビタミンCを作ることが出来ないため、エサ(ペレット)で補給。

かかりやすい病気

糖尿病
 肥満による糖尿病が多い、多飲多尿に注意。白内障、進行すると体重減少がみられる。

不正咬合
  前歯(門歯)・奥歯(臼歯)共に伸びる。やわらかいものを食べていると不正交合をおこす 。

低体温
 冬は10度を下がらないように注意

熱中症
 夏場はエアコンを使い、室温23〜25℃、湿度50%以下

感染症
 尿路感染症・子宮蓄膿症・皮膚真菌症。ビタミンCの補給

外傷
 ジャンプ力が高いため、骨折・脱臼も起こしやすい。適切なケージでの飼育


左後肢 飛節関節部の腫れ、右と比べて倍ぐらい腫れている。
跛行(びっこ)あり。時々浮かせている。


レントゲン写真
腓骨遠位端の骨折 細い方の骨の先端0.5mmぐらいのところで骨折している
内側に変位しているが、問題なし。周りの皮膚が腫れているのがわかる。

処置 抗生剤と消炎剤で様子見る。完全に変位していなければ、ギブス、手術をしない方が予後がよい。
2週間から1ヶ月で完治する
環境中に骨折の原因があるので対策する。高いところから落ちていないか、手足を引っ掛けていないかなど。


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