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ワクチンのある伝染病


浅香山
動物病院
 


ワクチンのある伝染病

 犬で予防できる伝染病のワクチンは9種類と狂犬病です。生まれたての子犬は、ふつう母親のミルクで親譲りの免疫をもらい、離乳する頃まではこれでいろいろな病気から守られています。しかし、離乳するころになると親譲りの免疫は効き目が薄くなり、全くの無防備になりますから、早めに獣医師とワクチン接種の時期について相談し、確実に病気から守られるようにしたいものです。

ワクチンプログラム

母親の初乳といわれる初期にでるミルクには移行抗体がにより、子犬のときは守られています。しかしだいたい2ヶ月前後にて移行抗体の抗体価が低下し、その時期に病気にかかりやすく成ります。ワクチンは通常の状態であれば免疫反応により抗体ができるのですが、移行抗体があるうちは、移行抗体によって免疫反応が起こらず、ワクチンが効かないことがあります。これをワクチンブロックといいますが、パルボウイルスなどの強力なウイルスは母親の免疫が強いため生後3ヶ月でもワクチンブロックを起こすことがあります。そのため初年度はワクチンの3回注射をおすすめします。

通常のワクチン接種 より確実なワクチン接種
(オプション)
3週間ごと
8週齢 9種混合 8週齢 9種混合
12週齢 9種混合 11週齢 9種混合
16週齢 狂犬病 15週齢 9種混合
その後1年おき 9種混合 18週齢 狂犬病
その後1年おき 9種混合
狂犬病予防注射は4月に集合注射で予防接種を受けてください。

ワクチンの注射後1週間ぐらいで抗体価が上昇してきます。ピークに達するのは注射後2週間ぐらいです。つまりワクチンを注射しても1週間は免疫が上昇せず、病気に対して抵抗力がありませんので、子犬を連れ出す場合には注意してください。


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