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猫の好酸球性肉芽腫症候群


浅香山
動物病院

 

 

猫の好酸球性肉芽腫症候群
 
好酸球性肉芽腫症候群は皮膚病の一種ですが、通常の細菌感染とは違い、好酸球がたくさん皮膚病面にあつまって問題を起こしているためにそういわれています。
 
抗生剤とステロイドで治療

 


1週間後 脱毛は治らないが皮膚のただれはほぼよくなった

 
写真のものは好酸球性プラーク(好酸球性局面)とよばれ、おもに腹部や内また、脇の下、首、指の間にみられます。
病変部は痒みと脱毛がみられびらんやただれ、境界のはっきりした局面がみられることもあります。好酸球が関与していることから、寄生虫やアレルギーが関連していると思われていますが、この猫の場合は猫エイズが陽性であったので、ウイルスによる免疫異常が考えられます。


【治療】原因に合わせてアレルゲンの除去や対症療法を
 
好酸球性肉芽腫症候群にアレルギーが関係していると考えられる場合は、アレルギーの原因と推測されるものを除去します。また、対症療法として合成副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤の投与を行ったり、レーザー療法、外科手術などが用いられる場合があります。


   


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