犬のフィラリア症の予防
フィラリアとは心臓に寄生する寄生虫です。蚊が媒介して繁殖していくので、蚊に刺される状況であれば感染の危性があります。
予防は 月に1回のフィラリア予防薬の内服もしくは塗布で効果的に予防ができます。
一般的に予防薬と言われていますが、これらは駆虫薬です。フィラリア感染を予防するのではなく、感染しても幼虫のうちに駆虫して体内で増えないように予防する薬です。そのため蚊が出始める4月から11月までの期間を1ヶ月おくらせて5月から12月まで予防します。
※予防を始める前には必ずフィラリア感染の有無を検査しましょう（通年予防の場合は必要ありません）。
これはフィラリア予防薬を飲ませると感染していた場合多量のミクロフィラリアが死亡するため血液の性状が変わりショック状態になります。犬が死亡することもあるため必ず検査をしてから飲ませるようにしてください。
フィラリア検査 下の検体はフィラリアに感染している。
フィラリアに感染しやすい犬種犬種を問わず、外で飼育されている犬は、室内飼いの犬に比べて4〜5倍感染しやすいと言われています。フィラリア予防薬の薬用量に注意が必要な犬種以下の犬種はフィラリア予防薬に対して感受性が高いため(MDR-1という遺伝子の変異による)薬用量に注意が必要です。 コリー、シェットランド・シープドッグ、オーストラリアン・シェパード、ジャーマン・シェパード、オールドイングリッシュ・シープドッグ、ロングヘアード・ウィペット
フィラリアの成虫 つり出し法で摘出 1匹の犬に42匹が感染していた。
