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ウサギの脱臼

浅香山
動物病院

 

 ウサギの脱臼は肘や膝、股関節で起こることが多いようです。脱臼も骨折と同様にケージ内で暴れたり、室内に放置されたりした場合に起こった事故で脱臼します。


 股関節の場合、脱臼してから時間がたちすぎている場合は間接のくぼみに結合識が入り込んでしまって、元に戻すのが難しくなります。うまく入ってもまたすぐに抜けしまわないように、包帯で固定します。しかし股関節の靱帯が切れていますので、再脱臼することが多いです。この場合10kg以下の動物の場合股関節がなくても通常の生活が保てますので、変に当たっている大腿骨頭を切り取る手術をします。そうすると脱臼していても正常な位置に大腿骨が来るので、筋肉の力で体を支えることが出来ます。

右の股関節が脱臼している。
時間がたっている場合は麻酔下で整復しても再脱臼する場合が多く、うまくいかないことが多い。
この状態では上に上がった大腿骨頭(丸い部分)が股関節側の骨に当たり痛みが出る。骨も正常な位置になく上に上がっている。

うさぎの脱臼、骨折は注意深い日常の管理によって予防する事が出来ます。うさぎを故意に投げたり、高いところから落としたり、無理矢理押さえつけたりしてはならないことを十分に心がけることです。

大腿骨頭切除術を施したうさぎ
骨は正常な位置にあり周りの太い筋肉によって、足はしっかり支えられる。通常1週間で足を使えるようになる。

           


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