SPACE

犬の皮膚糸状菌症



浅香山
動物病院

 

犬の皮膚糸状菌症(白癬、皮膚真菌症)

犬の皮膚真菌症、皮膚糸状菌症は真菌類(カビ類)が感染して起こる皮膚の病気です。

症状
顔の周り、耳、四肢などに発疹と円形に近い形の脱毛がおこり、周囲にカサブタが見られる。治ったように見えてもしばらくは菌が残り、他の犬や人への感染源になります。


犬の前足にできた皮膚炎、円形に脱毛して周りが赤く炎症になっている。

円形のに赤くなっているのがわかる。


原因
真菌の感染 ミクロスポラム(M.canis)、トリコフィートン(T.mentagrophytes)の病原性真菌が直接感染、犬の表皮や被毛、爪の根本に寄生して炎症を起こす。
診断は顕微鏡で菌体を確認するか、培養をおこなう。一部の真菌はブラックライトに蛍光を発する。

TME-S培地で培養する 2週間で判定できる通常黄色い培地であるが、培地が赤く変色し白いカビ類が培養されているのを確認する。


治療
塗り薬や飲み薬で治療する
皮膚糸状菌症の治療は、皮膚糸状菌に効果のある塗り薬を塗布したり、飲み薬を投与して行います。

「犬の皮膚糸状菌症(白癬、皮膚真菌症)」のポイント
治ったと判断して途中で治療をやめてはいけません。動物病院の指示に従って、完治するまで治療を続けるようにしましょう。

 

毛の構造が失われ真菌の胞子が見られる。


   


Asakayama Animal Hospital Web Page ,
Copyright(C)2001 Asakayama Animal Hospital. All rights reserved.

This page maintained by Hiroshi Nakatsu,DVM.