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ウサギのツメダニ



浅香山
動物病院

 

ウサギツメダニ(Cheyletiella parasitivorax)
は人を指し、皮膚炎を起こすこともある。表皮に寄生し、皮膚内に穿孔しない。

原因:ウサギツメダニの寄生による。成虫の体長約0.3〜0.5mm、卵円形、大きな顎体部を有する。生活環は5週間である。発育の全期間を宿主体内で過ごし、伝播は接触感染である。

症状:体幹背側部に好発し、皮疹として落屑、鱗屑や、脱毛、掻痒感がある。被毛を手ですくと白色の動く虫体を確認できる。

患部の落屑、被毛から採材したセロファンテープから、鏡検で虫体を確認する。

治療:殺ダニ剤(粉剤、スプレー)の外用をおこなう。フロントラインはウサギに対して神経毒性があるので禁忌である。
レボリューション使用する。
今のところウサギにたいして負担が少なく効果がある薬。4週間隔(28日)で使用。だいたい2-3週間で効果が見られる。
3ヶ月は必要。できたら通年で予防するべき。卵には効かないのでケージや床剤など熱湯消毒できるのはお湯をかけてブラシでこすります。洗えないのは掃除機で吸い取ります。これは、すべてのうさぎに実施しなければ、また繰り返し2次感染を起こします。
イベルメクチン:皮下注射 皮膚内に穿孔しないので効果は少ない。
シャンプー:イオウ系シャンプー(セデルミン)などが効果あり。
ボルホカラー:蚤取り粉薬、なめると有機リン中毒を起こすので、シャンプーして洗い流す。

   

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