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ウサギに野菜とフルーツを食べさせる時の目安


浅香山
動物病院

 


ウサギに野菜とフルーツを食べさせる時の目安

ウサギの食事として 野菜とフルーツはどのようなものがよいのか。

野生のウサギはいろいろなものを食べて生活しています。牧草や新鮮な草や植物が野生のウサギの食事の大部分を占めます。そのほかに少量ですが木や小枝や芽、果実、種、樹皮などの栄養価の高い食事をたべます。 ペットとしての家ウサギの健康な食事きめるときに野生のウサギの食事を知ることが重要です。

家ウサギの餌の大部分は乾燥牧草で構成されるべきである  

あらゆる種類の乾燥牧草はビタミンAとDと同じくらい、カルシウム、タンパク質などの栄養素が豊富に含まれている。乾燥牧草を食べることは健康な歯と胃腸をうながすので、いつでもウサギが食べられるようするべきである。いろいろな種類の乾燥牧草(チモシー、オチャード、ブルームなどを)を混ぜて与えるのは素晴らしい考えです。アルファルファは平均的な家ウサギの必要量よりもはるかに多いカロリーと高タンパク質をもっているので単一の牧草の供給源としては避けるべきである。アルファルファは牧草ではなく野菜(豆類)に近い。

新鮮な食べ物は、ウサギにとって重要な食事の一部であり、栄養だけでなくいろいろな質感と味を提供する新鮮な食べ物は、多くの水分を含んでいるので腎臓と膀胱機能に役立つ。新鮮な食べ物のうち 75%は葉野菜にする必要があります。

ウサギにとって体重1sあたり1カップの葉野菜が必要です。これを1日1回か複数に分けて与えます。多くの植物には植物自身を守るためにアルカロイドといわれる毒素(天然に存在する化学物質)を持っています。

そのうちの一つにシュウ酸があります。シュウ酸は少量であれば人やウサギにとって無害です。植物に含まれるシュウ酸の量は土壌の組成や時期などの要因によって違ってきます。新鮮な野菜のほとんどはシュウ酸は含まれていないがパセリ、からし菜、ほうれん草は比較的高濃度のシュウ酸があります。(ケールは高シュウ酸植物として知らているが実際には低い)シュウ酸を多く含む食品は皮膚や口腔内の刺激、腎臓毒性があります。

これらは大変栄養価が高いので適切な量であれば、食事に入れても問題ないでしょう。葉野菜を1日に3種類以上与えることを推薦します。(そのうちの一つは高シュウ酸植物から選びます)1週間ごとに野菜を変更して与えます。パセリを今週与えるならば次の週は違う野菜をあたえます。いろいろな野菜をあたえることによって、ウサギにとっていろんな味と食感と総合的な栄養を得られます。

野菜からビタミンを豊富に摂取する必要があると考えがあります。乾燥牧草にはビタミンAが豊富に含まれているんので野菜に特定のビタミンAが含まれていることを考慮する必要がありません。しかしケールはビタミンAがリーフレタスと同じぐらい豊富に含まれています。ビタミンCはウサギの体内で人間とは違って合成できます。ビタミンCは柑橘系の果物とくらべて濃い緑の野菜と赤ピーマンのほうが多く含まれています。

ブロッコリーは胃腸にガスが発生して鼓張症をおこしやすい。人の場合は問題がなくても同じ食事でウサギはガスが発生します。ウサギの消化管に問題を起こす食べ物は盲腸のphの変化をおこし、最終的には腸が停滞します。これらは澱粉や糖質が高いもので起こされます。その結果消化管障害を引き起こします。

豆類(豆、エンドウ豆)が食事に含まれているとウサギは消化管障害をおこす。澱粉を多く含む根野菜や果物は過剰に与えると問題になる可能性があるので、食事の一部分だけ与える。

ブロッコリー、キャベツは甲状腺ホルモンを阻害する酵素を含んでいるので甲状腺腫を起こすことがあります。ウサギにとってこれらの食品によって血液の異常を起こすには膨大な量を供給する必要があり、それには数週間かかると示された。これらの高栄養な食品は、通常のウサギの給餌からのぞかれます。ブロッコリーやカリフラワーなどの"花"はも与えることができます。これらのデンプンや糖度のたかい食品は葉野菜よりも少ない量で与えるべきである。

タマネギ科(ネギ、ニラ、タマネギ)は食べると血液異常を起こす可能性があるので避けるべきである。

ウサギ約1sあたり1カップの他の野菜(非葉野菜)を1日2回以上に分けて与えるとちょうど良い。

フルーツも少しなら与えることができます。
 野生では特別カロリーの高い食べ物は特定の期間しか手に入りません。フルーツは大変嗜好性がたかいために、飼い主が手で与えると食事のたびに待つようになります。これはウサギとの親密性が上がるでしょう。これはウサギの健康状態を知るのに最適な方法です。このごちそうを食べない場合は獣医師と相談する必要があります。
 ドライフルーツは新鮮な果物とくらべて約3倍圧縮されています。多くの動物と同じようにウサギは自然に糖度や澱粉の高い、高カロリー食品に引き寄せられます。これは野生では次の食事にありつないことがあるための保護機能です。
 これらは植物が実を作る時に作られます。それは限られた期間でしかありません。近くにいる動物はすぐにこれらの宝物を食べたと思われます。これはウサギ自身でこれらの食べ物を制限して食べるということはしません。飼い主がわでコントロールする必要があります。過剰の供給は体重増加、胃腸の不調につながります
フルーツは1日1sあたり小さじ1杯を何回かにわけて与えます。

重要:ウサギに新鮮な野菜を与える前に2週間以上は乾燥牧草を食べさせてください。

乾燥牧草は消化管の運動性、よい細菌叢を取得するのに役立ちます。

ウサギに新鮮な野菜を与える前に消化管にいるすべての微生物を調整するためにゆっくりと行う必要があります。

3日ごとに1つ新しい食品を与えて、便を観察します。乾燥牧草を食べていれば稀ですが問題があった場合にやくだちます。持続的に数日にわたって柔らかい便をした場合はその食品をリストから外します。そして正常であればリストに付け加えます。

ウサギに与えることのできる食品リスト

注:有機農産物が望ましい、タンポポの葉や野生の植物の場合はそれが無農薬であるか確認してください。それらに関係なくすべての生鮮食品はウサギに与える前に洗浄してください。

葉野菜
 これらの食べ物はウサギの新鮮な食事の75%を占めている必要があります。(1日体重1sあたり1カップ程度)

葉野菜I  (シュウ酸を多く含む、少量であれば問題ない)
    パセリ
    ほうれん草
    カラシナ
    カブの葉
    フダンソウ(スイスチャード)
    大根の葉
    もやし(発芽後1-6日、アルカロイド多く含む)
 
葉野菜II  (シュウ酸含有量が少ない)
 
    ルッコラ
    ニンジンの葉
    キュウリの葉
    エンダイブ
    キクヂシャ
    フリルレタス
    ケール(すべてのタイプ)
    マッシュ
    赤や緑のレタス
    ロメインレタス
    若いキャベツの葉
    カブラ菜
    タンポポの若葉
    ミント
    バジル
    クレソン
    ウィートグラス
    チコリ
    ラズベリーの葉
    コリアンダー
    赤チコリ
    チンゲンサイ
    フェンネル(茎と葉)
    ルリジサの葉
    ディルの葉
    油菜
 
葉野菜でないもの (食事の15%以内に制限する)
 
    人参
    ブロッコリー(葉と茎)
    食用花(バラ、キンレンカ、パンジー、ハイビスカス)
    セロリ
    ピーマン(任意の色)
    中国のエンドウ豆の鞘(大豆なしフラット一種)
    芽キャベツ
    キャベツ(任意の型)
    菜の花
    夏カボチャ
    ズッキーニ
 
フルーツ 1日食事量の10%以下の量にする。
 
    リンゴ(茎、種のぞく)
    チェリー(種のぞく)
    梨
    ピーチ
    プラム(種のぞく)
    キウイ
    パパイヤ
    マンゴー
    ベリー(任意の型)
    ベリー(生)
    パイナップル(皮を取り除く)
    バナナ(皮ごと)
    メロン
    スターフルーツ
    アプリコット
    スグリ
    ネクタリン

翻訳:Suggested Vegetables and Fruits for a Rabbit Diet



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